育児が楽しい!と思えなくたっていい。

育児総合

子どもが0歳で職場復帰した私がショックを受けた一言×2

私は子供が0歳8カ月の時に職場復帰をしました。本当は1歳になるまでは一緒にいたかったのですが、待機児童になるのをおそれて0歳から保育園に申し込みました。

というのは表向きの「建前」。待機児童が一番の理由だったものの、実は「育児がつらい」と限界を感じてもいました。

寝ない0歳児、毎日朦朧しながら命を守る日々

うちの子供はいわゆる「寝ない子」でした。新生児の頃は完全に昼夜逆転。夜中泣いて、私は抱っこして部屋をぐるぐるする日が続きました。数カ月たっていくうちに、周りの(私の場合はTwitterでつながった)ママ友から「一晩続けて寝てくれるようになりました~♪」の報告をみるようになり、「どうしてうちの子は1、2時間ごとに夜起きるんだろう涙」と落ち込むこともありました。今思えば「そういうタイプの子だから」としか言いようがないんですけど、その時は本当につらいですよね。

つらさに追い打ちをかけるのが「私が寝つきが激烈に悪い」こと。授乳してやっと子が寝てくれたと思っても、私が眠れない。やっと私が寝付けそうになった時にまた子が起きて泣き出す……の悪循環。割り切ってしんどい時はミルクにして夫に夜は任せるなどすればよかったのですが、その時は「この子は私が片時も離れず見ていないとダメ! 母乳じゃないとダメ!」と思い込んでいたので、任せることもできず毎日朦朧としていました。

結局我が子が夜通し寝るようになったのは、卒乳後の1歳2カ月の頃。人間、寝ないと本当につらい。

職場復帰後、言われてショックだった一言 その1

復帰して一カ月たったくらいの時、取引先の方たちと打ち合わせをした時のこと。参加メンバーは男性ばかりでした。同世代の子供がいる男性が2名いたのですが、二人とも奥様が専業主婦の方でした。

そこでの会話で「復帰早いですね。お子さん何歳ですか?」と聞かれたので、「0歳9カ月です」と答えると、その子持ちの男性たちがギョッとした顔をして、

「えっ、はやいですね……」「0歳ですか……」

と言ったのです。もちろん彼らに悪気がないことは知っていますが、その反応に私は内心傷つきました。

そんな小さなときから保育園なんてかわいそう、と思われたんだろうなと。

会社の行き帰り、通勤路で我が子と同じくらいの赤ちゃんを抱っこ紐で散歩させているお母さんたちを見ては「我が子に申し訳ない」と罪悪感を感じていた頃でした。(あと保育園の洗礼で風邪ひきまくってた)

でも保育園に行く我が子は毎日みんなにかわいがられて楽しそうだったし、仕事をすることで私も気持ちが穏やかになっていたので、「我が家はこれでいいのだ」と思うことにしました。

職場復帰後、聞いてショックだった一言 その2

次は職場復帰から1年くらいたった時のこと。1歳児の育児はあいかわらず大変でヘトヘトで、なかなか「育児楽しい!」と思えない自分がいました。そんなときに職場の同僚が

「Aさん(私と同じ年に出産してまだ育休中)は、育児が楽しすぎてまだ復帰したくないらしいよ~」

と言っているのを聞いたのです。それを聞いて私は

(いまだに育児が楽しいと思えず、つらくて早々に復帰した私は母親失格かもしれない)

と思ってしまったのです。育児は「楽しい」ときもあるけど、基本的には「しんどい」と感じていたときのことです。私はこのまま「育児って楽しいよ!!」と胸を張って言えるようになることはないかもしれない、と思っていました。

……ただこの話には後日談があって。

Aさんがその後復帰して、ある時本人と雑談していて子育ての話になりました。そうしたらAさんが何気なく

「ほんっと、私育児向いてないといつも思うんですよ~(苦笑)」

と言ったのです。私は(えー!? 聞いてたのと違う)と思いましたが、結局は又聞きや噂だと実際のこととは違うことが多いのだな、そんなものに振り回されるのは馬鹿みたいだったな、と思いました。

3歳になって素直に「育児が楽しい!」と思えるようになった

私の場合、子が3歳になった頃から「育児って楽しい!」と純粋に思うようになりました。成長にともない、意思疎通がスムーズにとれるようになったり、子どもが自分自身でできることが増えてきたり、「待つ」ことができるようになったり、といった要因があると思います。

あと要因として大きいのが、一緒に知的好奇心を満たすことができるようになったこと。

私自身が好きな「工作」や「お絵描き」、それから子供自身が好きな「昆虫」や「自然」などを一緒に楽しむことができるようになり、子どもならではの視点や表現に心動かされ、新しい気づきも日々得ています。

0~2歳児までの「お世話される側」と「お世話する側」といった関係性から、「一緒に楽しむ相手」に変化したのだと思います。

「育児=楽しい」は自分で思い込もうとしても意味がない

結局、「育児は楽しいのである」と自分に思い込ませようとしても、そう思えないものは思えないし、思い込んだところで無理がくる。

「私は今は育児が楽しい!って思わないけど、いつかそう思う日が来るかもしれない」

「私は育児が楽しい!って思うタイプじゃない。だから無理して楽しもうとする必要はない」

という感じに、あまり「~べきである」と(かつての私のように)思い込まずに、やれることをやれるテンションでやっていくしかないのかな~と思います。無理したら自分がつらいしね!

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました